仙台七夕まつりは、伊達政宗公の時代から400年以上続く豪華絢爛な伝統行事です。
約3000本の色彩豊かな七夕飾りはその迫力と美しさは毎年200万人を超える観光客を魅了しています。
新型コロナ禍以来、4年ぶりに通常通りの開催となる今回は多くの方の来場が期待出来ますね!
ところで仙台七夕まつりの目的や由来は何なのでしょうか?
この記事では仙台七夕まつりの目的や由来、そしてなぜ8月に開催するのか?
そちらについて、お伝えしていきます。
目次
仙台七夕まつり どんな祭り?
仙台七夕まつりは、どんなお祭りなのでしょうか?
仙台七夕まつりは伊達政宗公の時代から400年以上続く伝統行事です。
むかしむかし、姫星と彦星を祭って、女子の手習いや手芸の上達を願い、また農家では供え物をして豊作を祈りました。
ですが、第2次世界大戦では仙台空襲などで仙台の街は焼け野原となり、七夕飾りは街から消えていきました。
何とか七夕まつりを復活したいと願っていた仙台商店街の人たちでしたが…
終戦後、昭和天皇が各地を回って見回りをした昭和22年には、仙台の沿道に5000本の七夕飾りが華やかに出迎えました。
それからは商店街振興の目的から現代の観光イベントへと変わっていったのです。
仙台七夕まつりの見どころ
仙台七夕まつりは、毎年仙台駅前から中央通り、一番通りのアーケード街では絢爛豪華な七夕飾りが見られます。
周辺地域の商店街に飾られる素朴な七夕飾りも風情があって良いものですよ。
七夕飾りは各お店の皆さんが、数か月前から準備したもので、1本数十万~数百万するといわれている豪華なものですが、毎年新たに手作りされているんです!
吹き流し5本セットで飾るのが仙台七夕まつりの習わしになっています。
飾りの内容は当日まで企業秘密で、8月6日の朝から飾り付けが始まり、午後には「飾り付けコンクール」の審査で、金・銀・銅の各賞が発表されてプレートが付けられます。
このように豪華さを競い合うので、美しさも迫力も増していき、見る人を魅了するのですね!
仙台七夕まつりの目的や由来は?
仙台七夕まつりは、田の神を迎える行事です。
昔から周期的に襲う冷害(多くの命が亡くなりました)という悲惨な歴史を乗り越えようと、毎年、災害がなく豊作でありますようにと田の神に祈ったことが、七夕まつりが行われるようになった由来と言われています。
また、定まった日に帰って来る祖霊(神)に、海山の幸を供え、新しく織った御衣(ぎょい)を捧げました。
この御衣は、選ばれた乙女「棚機女(たなばたつめ)」たちが、その日のために、心をこめて織り上げたものです。
この「棚機女(たなばたつめ)」が、「棚機(たなばた)」→「七夕(たなばた)」となったのです。
仙台七夕まつりは、このように人々が安心して暮らせる生活を願い、始められたものなのですね。
仙台七夕まつり 七つ飾りに込められた願い
他にも七つ飾りといわれる小物があって、商売繁盛、無病息災、学業上達などいろいろな願いが込められた飾り物があります。
どこに飾られているのか探しながら見て回るのも楽しそうですね♪
短冊(たんざく)… 学問や書道の上達
紙衣(かみごろも)… 病気や災難の厄除け、裁縫の上達
折鶴(おりづる)… 家内安全と健康長寿
巾着(きんちゃく)… 商売繁盛
投網(とあみ)… 豊漁・豊作
屑篭(くずかご)… 清潔と倹約
吹き流し(ふきながし)… 織姫の織糸
あなたも自分の願い込めた短冊を飾ってみてはいかがですか (^^)
仙台七夕まつり なぜ8月に開催するの?
七夕といえば7月ですよね。
ではなぜ仙台七夕まつりは8月に開催されるのでしょうか?
元々、仙台七夕は江戸時代から旧暦で行われていました。
その後、明治新政府が樹立すると、全国的に”新暦”7月7日が使われるようになりましたが、仙台の七夕は「お盆と、稲刈りでの豊作」の両方を祈るという意味を持っていたので、新暦では季節が合いません。
そこで仙台七夕は、新暦と旧暦の間の中歴(月遅れ)である8月7日を採用するようになり現在は毎年、8月6・7・8日の3日間で開催されるようになったのです。
また、星のイベントとして気候の問題があり、織姫(ベガ)と彦星(アルタイル)が、年に1度天の川で会える日も7月7日ではまだ梅雨の時期です。
8月であれば、梅雨の時期も明けて、ベガもアルタイルも空高く昇りよく見えるのです。
織姫と彦星が、年に1度だけの日に会えることが叶うように、考えられた七夕まつりだと思うと、何かロマンティックで素敵ですね♪
仙台七夕まつりの目的や由来を簡単に説明!なぜ8月に開催するの? まとめ
『仙台七夕まつりの目的や由来を簡単に説明!なぜ8月に開催するの?』
いかがでいたでしょうか?
仙台七夕まつりは、幾多の困難を乗り越えて、今日がある。という目的や由来が分かり、感慨深いものがありますよね。
是非、遠い昔に思いを馳せながら、仙台七夕まつりを楽しんでみていただけたらいかがでしょうか。
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